コンドームが性交中に外れてしまった、破れてしまった等の理由で避妊に失敗してしまった時、あるいは避妊せずに性交してしまった場合など、72時間以内であれば緊急避妊法で妊娠を避けることができます。
これまで、日本では緊急避妊薬が認められていなかったため、「医師の判断と責任」によって、ヤッペ法と呼ばれる中用量ピルを用いた方法(まず2錠内服し、12時間後、さらに2錠内服する)や、銅付加子宮内避妊具を挿入する方法が行われてきました。ヤッペ法は中用量ピルを24時間の間に4錠も飲まなければならないので、吐き気の副作用が問題でした。
2011年5月24日に、日本でもやっと、初の緊急避妊薬『ノルレボ錠』が認可されました。
ノルレボ錠は1錠を1回内服するだけでよく、吐き気の副作用も少ない緊急避妊薬です。
ただし、あくまで緊急時に行う避妊法であって、100%の避妊効果はありません。
避妊が必要な方は、OC(低用量ピル)内服を継続するのが一番安全で確実な方法です。
2019年3月19日に、この『ノルレボ錠』のジェネリック医薬品『レボノルゲストレル錠 1.5mg「F」』が発売されました。
当クリニックでは、緊急避妊を希望されている方に8000円で、『レボノルゲストレル錠 1.5mg「F」』と、エコーでの診察(排卵前か排卵後かを判断するため)、今後の避妊のために必要なOC(低用量ピル)1シートをお渡ししています。
ひとりで悩まずに、まずはご相談にいらしてください。